折れた小枝・折れた心!テールナーの強き思い!! ~こだわって、乗り越えて~

ヒャッコクシティに向かう途中、ポケモンセンターで休息をとるサトシたち。
その傍らで、プリンセスキーを見てトライポカロンフウジョ大会を振り返り、
次のトライポカロンに向けて新しいパフォーマンスを試みるセレナたち。
その最中、ヤンチャムストーンエッジテールナーに当たってしまい、
大切な小枝が折れてしまって……。


小枝が折れる直接の原因を作ってしまったヤンチャムを筆頭に、
みんなで替わりとなる小枝を探してあげますが、どれもテールナーの気に入る
ものは無いようで、テールナーはたまらずその場を飛び出してしまいます。

ここでその様子を茂みから覗いていたコジロウが反応を見せます。
テールナーにとってあの枝に替わるものはない」と。
物にこだわるマニア心を強く持つコジロウ、ここで入ったコジロウの回想シーンで
なんとコジロウの幼少期と王冠収集趣味に関する描写が久々に登場!
昔の設定が突然出てくると、いちいち驚く私でした。

森の中でコダワリ(正体はコジロウ)とであったことで、ようやくテールナー
あの小枝にこだわる理由がわかったセレナとヤンチャム
テールナーに進化すると、ほのお技を枝から出すようになるのですが、
それが上手くいったときにセレナと「カロスクイーンになろう」と誓った枝
なのですね。テールナーにとっては、自分のパフォーマンスのメインである、
ほのお技に関することだから、とても大事な記憶だったのでしょう。
セレナも忘れかけていたとはいえ、カロスクイーンを目指す上で大事な約束なので
すぐに思い出すことができました。

そしてジョーイさんから木の名医であるジンゴロウのことを聞き、
テールナーの大切な小枝を治すためにそこへ向かいます。
ジンゴロウ先生が言うには、枝を治すには強い思いの力が必要だ、と。
それを見せるために、セレナのテールナーVSジンゴロウのエルレイドの
バトルがスタートします。強い思いの力、それはメガシンカと少し似た力ですね。
ジンゴロウのエルレイド、やいばポケモンなので木を操るにはぴったりの
ポケモンですね。エルレイドがXYで登場するのは、ダークルチャブルを連れていた
カールさんのエルレイド以来2回目でしょうか? そのときのエルレイドは、
足を怪我してあまり活躍できていなかったので、
今回はバトルでも活躍が見られてよかったと思います。

バトルの最中、ムサシたちロケット団が乱入し、
それと戦う中で偶然にもだいもんじを折れた枝で発動させます。
それを見たジンゴロウさんはテールナーの強い思いの力を感じました。
ただ、既にジンゴロウさんでも治せる状態ではなかった小枝、
このバトルを通してジンゴロウさんがテールナーに伝えたかったことは、
強い思いの力があれば、どんな小枝でも使いこなせるということでした。
そしてテールナーヤンチャム・セレナは、ヤンチャムが拾ってきた小枝に
カロスクイーンになるという夢を誓い直し、次のステップへ進みます。

最後にジンゴロウさんは折れた小枝を接ぎ木にして、
強い思い、大切な誓いが込められた小枝に新しい生活を与えてあげました。
セレナたちも、カロスクイーンになった報告をここにしにくると誓って。




2足歩行とその等身、さらにはヤンチャムに怒ったり、自分の思いがみんなに
伝わらないという状況で飛び出してしまったりする行動、テールナー
進化してからかなり人間っぽくなっていますよね。セレナちゃんよりちょっと年下
の女の子って感じかな? これはいつも私が言っていることですが、
今回はそれが特に強く感じられた回だったと思います。

そしてメインであるテールナーの折れた小枝への思いの描写も、
カロスクイーンになりたいというセレナちゃんの夢が、まだ目標が定まって
いなかったころからセレナと一緒だったテールナーの夢でもあるということが強く
感じられましたし、その大切な小枝が折れてしまうというトラブルを乗り越え、
だいもんじという新技という形で成長が伝わってきて良かったです。
今回はテールナーの内面、そして成長が強く見受けられた回でしたね。



そして何やかやで今回とても目立っていたのがコジロウです。
物にこだわるマニアとして、普段のロケット団としてではなく、素の自分として
行動していて、素のコジロウはお人好しなんだなと感じました。
コダワリと名乗っていた眼鏡をかけたあの姿は、コジロウがよく変装に使っている
姿なので、もしサトシたちにそれがロケット団のコジロウだとバレたら、
その格好で行動できなくなってしまうのでは?と心配でしたが、
変装を解くときに高くジャンプして早着替えをしたおかげで、セレナたちは
'コダワリさんが急にいなくなった'と認識し、バレなかったのでよかったです。
そしてもしコジロウだってバレたら、自分が本気でテールナーのために
行動しているのを伝えたところで、普段からロケット団への当たりがかなり強い
セレナは疑うことをやめなかったでしょうね……。
「物にこだわるならばとことんこだわれ」というコジロウの立場は、
ジンゴロウさんの「こだわりすぎるのもよくない」というテールナーへのアドバイス
によって打ち消されてしまいますが……、
テールナーにはコジロウの気持ちも伝わっていればいいですね。



皆それぞれの強い思い入れ、それがたくさん感じられる回でした!