【W杯日本代表】2大会以上に選出された選手の背番号について

ついにFIFAワールドカップ2022 カタール大会が開幕します。

それにあたり、SAMURAI BLUE公式Twitterアカウントが歴代日本代表の背番号の系譜をツイートしました。

twitter.com

これには背番号が好きでこんな記事を書いたりしている私も大興奮しました。

asumiyareia.hatenablog.com

各背番号ごとの選手の変遷を公式がまとめてくれたので、私は2大会以上に選出された選手の背番号の変遷について語っていきたいと思います。

 

まずは日本代表としてW杯に4大会出場した選手について語っていきましょう。

4大会選出背番号1種

長友佑都

10年 南アフリカ 5番
14年 ブラジル 5番
18年 ロシア 5番
22年 カタール 5番

 

4大会で同じ背番号を背負った日本代表唯一の選手です。年齢的に今回のW杯が最後だと思われるので、2026年のカナダ・メキシコ・アメリカ大会で誰が5番を引き継ぐのかは大いに話題になることが予想されます。

4大会選出背番号2種

川島永嗣

10年 南アフリカ 21番
14年 ブラジル 1番
18年 ロシア 1番
22年 カタール 1番

 

南アフリカ大会直前の親善試合で当時1番をつけていた楢崎正剛からポジションを奪ったときは21番でしたが、ブラジル以降はずっと日本の1番です。

4大会選出背番号3種

楢崎正剛

98年 フランス 21番
02年 日韓 12番
06年 ドイツ 1番
10年 南アフリカ 1番

楢崎正剛は1番のイメージが強いですが実は3種類もの背番号を背負っていました。この選手について語る際は、この下に記す永遠のライバルと一緒に語った方が良いですね。

川口能活

98年 フランス 20番
02年 日韓 1番
06年 ドイツ 23番
10年 南アフリカ 23番

川口能活楢崎正剛、共に4度のW杯に選出され、3種類の背番号を背負った永遠のライバルです。

川口能活は背番号20を背負ったフランス大会と背番号23を背負ったドイツ大会の正GK として活躍しました。対する楢崎正剛は背番号12を背負った日韓大会で活躍しました。

そして南アフリカ大会は、怪我の影響で1年以上代表メンバーから外れていた川口能活がサプライズ選出されます。大会のゴールマウスを守るのは背番号1の楢崎正剛……かと思われましたが、大会直前に背番号21の川島永嗣がポジションを奪いました。

ここで各大会の正GKと背番号を示すと、
98年 フランス 川口能活 20番
02年 日韓 楢崎正剛 12番
06年 ドイツ 川口能活 23番
10年 南アフリカ 川島永嗣 21番
14年 ブラジル 川島永嗣 1番
18年 ロシア 川島永嗣 1番
22年 カタール 権田修一? 12番?
となります。つまり、1998年から2010年までの川口&楢崎時代はずっと背番号1はW杯の正GKになれなかったというジンクスがあったことがわかります。

 

3大会選出背番号1種

ここからは3大会に出場した選手です。

岡崎慎司

10年 南アフリカ 9番
14年 ブラジル 9番
18年 ロシア 9番

CF、ストライカーとしてのイメージが強い背番号9を3大会連続で背負ったのが岡崎慎司です。そう考えると、カタール大会で背番号9を背負うのがウインガータイプの三笘薫というのは新鮮ですね。

ちなみに代表では9番のイメージが強い岡崎ですが、所属クラブチームで背番号9を背負ったことはプロ入りした清水エスパルスから現所属のシントトロイデンに至るまで一度もありません。個人的には岡崎といえば清水やマインツでつけていた背番号23の印象の方が強いです。

長谷部誠

10年 南アフリカ 17番
14年 ブラジル 17番
18年 ロシア 17番

3大会連続で日本代表のキャプテンを務めた長谷部誠はずっと17番を背負っていました。浦和時代も5シーズンにわたって背番号17でしたね。ドイツに活躍の場を移してからは、ヴォルフスブルクで6シーズン半背番号13、ニュルンベルクで半シーズン背番号15、そしてフランクフルトでは8年前から背番号20を背負い続けて今に至ります。

吉田麻也

14年 ブラジル 22番
18年 ロシア 22番
22年 カタール 22番

98年の平野孝と02年の市川大祐はサイドの選手でしたが、中澤佑二からの吉田麻也というのは日本のCBの系譜になりましたね。
吉田麻也はクラブチームでは22番や2番のイメージは薄く、どちらかというとVVVフェンロサウサンプトンでの3番のイメージが強い選手だと思っていましたが、サンプドリアで2020-21シーズンから2年間背番号22をつけていたのですね。代表での背番号を意識して選んだのでしょう。

3大会選出背番号2種

中田英寿

98年 フランス 8番
02年 日韓 7番
06年 ドイツ 7番

ドイツ大会終了後に29歳の若さで現役引退を表明して話題になった背番号7のヒデですが、フランス大会での背番号7は伊藤輝悦で、中田英寿は背番号8を背負っていました。

ちなみに、フランス大会と日韓大会に連続で選出された選手は8名もいるのですが、その全員が日韓大会ではフランス大会とは別の背番号をつけています。

小野伸二

98年 フランス 11番
02年 日韓 18番
06年 ドイツ 18番

浦和や清水では8番か18番のイメージが強かった選手ですが、近年は札幌での44番の印象が強いですね。

遠藤保仁

06年 ドイツ 4番
10年 南アフリカ 7番
14年 ブラジル 7番

ヤットさんはもちろんガンバでも背負っていた7番のイメージが強いですが、ジーコジャパン時代はずっと背番号4でした。そのおかげか、本田圭佑が日本代表で背番号4をつけたときもそれほどは驚きませんでしたね。

本田圭佑

10年 南アフリカ 18番
14年 ブラジル 4番
18年 ロシア 4番

背番号4のアタッカーはドイツ大会での遠藤保仁のほか、オーストラリア代表のケーヒルのイメージもあり、日本でサッカーファンやってるとそんなに珍しくないような気もします。

 

酒井宏樹 

14年 ブラジル 21番
18年 ロシア 19番
22年 カタール 19番

柏やハノーファーでは4番、マルセイユや浦和では2番の酒井宏樹ですが、日本代表では何故か19番で定着しています。

3大会選出背番号3種

稲本潤一

02年 日韓 5番
06年 ドイツ 17番
10年 南アフリカ 20番

W杯に3度出場して3度背番号を変えているのが稲本潤一です。

ちなみに、日韓で稲本が背負った5番をドイツで背負ったのは宮本恒靖で、ドイツで稲本が背負った17番を南アフリカで背負ったのは長谷部誠なので、事実上2大会連続でキャプテンに背番号を譲り渡した形になっています。*1

2大会選出背番号1種

以下は2大会に出場した選手です。たくさんいます。

柳沢敦

02年 日韓 13番
06年 ドイツ 13番

柳沢敦といえば13番。鹿島でも京都でも仙台でも。

三都主アレサンドロ

02年 日韓 14番
06年 ドイツ 14番

清水や浦和では8番を背負っていたイメージが強いです。

福西崇史

02年 日韓 15番
06年 ドイツ 15番

13番柳沢、14番三都主、15番福西は並んで02年06年連続同一背番号選出です。

 

駒野友一

06年 ドイツ 3番
10年 南アフリカ 3番

広島や磐田では5番のイメージだった駒野ですが、現役晩年の福岡や今治では背番号3を背負っていました。

中村俊輔

06年 ドイツ 10番
10年 南アフリカ 10番

中村俊輔といえば10番か25番。日韓大会でも10番をつけるものと思われていましたが……まさかのメンバー外。ゴン中山に10番を譲ります。

中澤佑二

06年 ドイツ 22番
10年 南アフリカ 22番

22番はボンバー。ヴェルディで3シーズン、マリノスで16シーズン背番号22を背負いました。

今野泰幸

10年 南アフリカ 15番
14年 ブラジル 15番

FC東京時代は長く6番でしたが、南アフリカ大会後の12年にガンバに移籍してからは代表と同じ15番になりました。

香川真司

10年 南アフリカ 10番
14年 ブラジル 10番

山口蛍

14年 ブラジル 16番
18年 ロシア 16番

遠藤航

18年 ロシア 6番
22年 カタール 6番

浦和でも背番号6でしたね。

柴崎岳

18年 ロシア 7番
22年 カタール 7番

鹿島では5シーズン背番号20、Jでの最後の1年は10番でした。

2大会選出背番号2種

中山雅史

98年 フランス 9番
02年 日韓 10番

ゴン中山といえば9番なのですが、日韓大会では大会直前に中村俊輔に替わってサプライズ選出されたのでまさかの背番号10を背負っていました。

服部年宏

98年 フランス 13番
02年 日韓 6番

 

森島寛晃

98年 フランス 15番
02年 日韓 8番  

森島は日韓大会でセレッソのエースナンバーと同じ8番を日本代表でも背負いました。その後14年にもセレッソに関係の深い清武が背番号8でW杯に出場しました。あまり多くない気がするのは、香川や南野などセレッソ関係の選手が日本代表では10番をつけているからなのかもしれません。

 

秋田豊

98年 フランス 17番
02年 日韓 2番

中田浩二

02年 日韓 16番
06年 ドイツ 6番

宮本恒靖

02年 日韓 17番
06年 ドイツ 5番

小笠原満男

02年 日韓 19番
06年 ドイツ 8番

玉田圭司

06年 ドイツ 20番
10年 南アフリカ 11番

内田篤人

10年 南アフリカ 6番
14年 ブラジル 2番

大久保嘉人

10年 南アフリカ 16番
14年 ブラジル 13番

酒井高徳

14年 ブラジル 3番
18年 ロシア 21番

面白いのは、ブラジル大会で背番号21をつけていたのは酒井宏樹の方で、ロシア大会では互いに背番号を変更して今度は酒井高徳が背番号21になりました。

大迫勇也

14年 ブラジル 18番
18年 ロシア 15番

権田修一

14年 ブラジル 23番
22年 カタール 12番

カタール大会の日本のゴールマウスを守るであろう権田は、日本代表のワールドカップ史上初めての2大会ぶりに選出された選手になりました。ブランクがあって再選出された選手は今までいなかったのですよね。

 

以上です。クラブでのイメージ通りの背番号の選手もいれば、代表では全然違う背番号をつけている選手もいて面白いですね。

 

 

この記事を書くにあたり、以下のサイトを参考にさせていただきました。

ultra.zone

*1:南アフリカ大会の主将が中澤佑二から長谷部誠に替わったのは大会直前のことなので厳密にはキャプテンに譲った形というのは間違い。