第3話です。前の話のリンクはこちら↓
マーマネラボでPokemon Figure Game、通称PFGについてマーマネから教わっているサトシ。ある程度ルールの説明が終わったところで、実際にプレイしてみることになった。机の下で遊んでいたピカチュウにトゲデマル、デンヂムシも気になって机の上に登ってきた。
マーマネ「じゃあサトシ、盤面のそっち側の青い方に座って。ぼくは赤い方に座るから。」
サトシ「よし、じゃあフィギュアを並べるぞ……って、オレ、フィギュア持ってないじゃーん!!」
マーマネ「大丈夫。今回はぼくがフィギュアを貸してあげるよ。ええと……簡単に使えるのは……。」
マーマネは自分のフィギュアケースを開き、サトシに貸すためのフィギュアを6体選んでいるようだ。
ピカチュウ「ピッカー!」
マーマネ「そしてぼくのデッキは……いつも使ってるのだとちょっと強いから……レアリティを合わせて……」
マーマネは先ほどサトシに貸したフィギュアを出したフィギュアケースから3体のフィギュアを取り出し、もう3体は小さめの別のケースから取り出した。その小さなケースの奥に黄色く輝くものがあることにロトムは気付き、気になってじっと見ていた。
トゲデマル「マチュマチュ~!!」
マーマネ「じゃあサトシ、その6体をベンチに並べて。」
サトシ「ベンチにあるこの〇に合わせて6体を置けばいいんだよな!よしできたぞ!」
マーマネ「OKだね。じゃあどちらが先攻でどちらが後攻かをこのジャッジルーレットで決めよう。青が出たらサトシの先攻、赤が出たらぼくの先攻だよ。じゃあサトシ、ルーレットを回してみて。」
サトシ「わかった。……よし、回れ!」
勢いよく回りだしたルーレットは、赤いところのど真ん中で止まった。
マーマネ「赤だね。じゃあぼくの先攻だ!それじゃあデュエルスタート!」
サトシ「スタート!」
マーマネ「まずはぼくからフィギュアを動かすよ。あっ、フィギュアをベンチからフィールドに出すときの説明だけど、エントリーポイントに出すのも1ポイントの移動とみなされるから、MP3のフィギュアはエントリーポイントの2つ隣のポイントまで、MP2は1つ隣まで動かせるよ。MP1はエントリーポイントの上に置くことしかできなくてエントリーポイントを塞いでしまうから、次のターンはそのエントリーポイントからフィギュアを出せなくなってしまうんだ。そして先攻の最初のターンには1つ特別なルールがあって、そのターンだけフィギュアのMPが1つずつ少なくなるんだ。だから自分のエントリーポイントを塞がないために、先攻の1ターン目はMP3のフィギュアをフィールドに出すのが基本だね。」
ロトム「なるほロ。先攻になったときのためにMP3のフィギュアはデッキに欠かせないロト。」
サトシ「オレのターンだ!!」
マーマネ「このターンからMPはフィギュアに書かれている通りになるね。まずはなんでも良いからベンチからフィールドにフィギュアを出してみて。」
サトシ「じゃあオレはフシギダネをベンチからここの真ん中(f3)に出すぜ!」
ロトム「相手の白ワザに強い紫ワザを持ったフィギュアを向かい合わせたロトね。サトシ意外とやるロト。」
マーマネ「そし……」
マーマネ「えっ!?」
ロトム「ビビビ!!?」
サトシ「ん?どうしたんだ?バトルをするときはお互いにルーレットを回すんだよな?」
マーマネ「え……あ、うん、そうだよ。それじゃあ回そうか。」
サトシ「フシギダネ!行けーー!!」
2つのフィギュアのルーレットは勢い良く回りだした。その結果は……
トゲデマル[びりびりちくちく※ 50]
サトシ「うわー!ミスか~。」
マーマネ「あ……。ええととりあえず、フシギダネのミスに対してトゲデマルが50ダメージの白ワザを出したから、フシギダネは気絶するよ。気絶したフィギュアは自分の右前にあるポケモンセンター(P.C.)に置くんだ。ここに2体のフィギュアが溜まっている状態でさらにフィギュアがP.C.に来たら、先にP.C.にいたフィギュアがベンチに戻ってくるよ。」
ロトム「つまりPFGではフィギュアを何度も出して戦うロトね。でも……。」
マーマネ「そしてぼくのターン、トゲデマルをサトシのエントリーポイント(g1)に移動させるよ。相手のエントリーポイントにフィギュアを置けば、相手はそこからフィギュアを出すことができなくなるんだ。そしてトゲデマルはMP3だから、このままだと次のターンにゴールできるね。そして実は……。」
サトシ「じゃあ次はまたオレのターンか。トゲデマルを何とかしないとオレの負け……あれ?でも、右側のエントリーポイントは塞がれてるから左側からしかフィギュアを出せないけど、そっちからではMP3のフィギュアでもトゲデマルのゴールを止められない……?」
サトシは仕方なく、MP3のゼニガメを中央(d2)に置いた。
マーマネ「そうなんだ。さっきの状態になったとき、サトシは僕のトゲデマルを止める方法がなくなったから、負けが確定したんだ。このようにMP3のフィギュアでエントリーを取られると、フィールドに自分のフィギュアがいないと基本的には負けになってしまうんだよ。じゃあ、僕はトゲデマルをサトシのゴールポイントに移動させて、このデュエルは僕の勝ちだね」
サトシ「やられたな~。」
ロトム「そもそも、サトシがフシギダネでトゲデマルを攻撃したところに問題があったロト。確かにフシギダネがトゲデマルを気絶させたり状態異常にしたりする確率は合計60%もあるロト。でも、逆にフシギダネが気絶してしまう可能性も21%あったロト。つまり21%でサトシの負けが決まってしまうバトルだったロト。そしてもし攻撃に成功したとしても、マーマネは次の自分のターンでフィギュアを出すことができるからまだ負けにならないロト。」
ロトムは自分のモニターにグラフと確率を映し出しながらそう言った。
サトシ「???」
マーマネ「ロトムの言う通り、さっきの場面でサトシは攻撃をするべきではなかったんだよね。失敗したら今みたいに即負けになっちゃうから。ちなみに言おうとして言えなかったのだけど、相手のフィギュアの隣に自分のフィギュアを移動させたとき、攻撃をしないなら『ターンエンド』を宣言しなきゃいけないんだ。」
サトシ「攻撃しちゃいけなかったのか……。でもそれなら、バトルはどんなときにやればいいんだ?」
マーマネ「基本的には、さっきのサトシみたいに失敗したら負けが近づく場面ではバトルをせず、失敗してもカバーができる場合にのみバトルをするんだ。後ろにもう1体フィギュアを置いておくとかね。」
ロトム「つまり、バトルをし始めるのはもっと自分のフィギュアをフィールドに出してからってことロトね。」
サトシ「なるほど~。バトルをするなら味方を増やしてからなのか。」
マーマネ「この辺もデュエルをいっぱいやってみればだんだんわかってくるよ。そしたら今のデュエルは5ターンで終わっちゃったし、もう1回やろうか!」
サトシ「もちろん!今度は迂闊にバトルをしないぞ!!」
登場したフィギュアのデータ
トゲデマル レベル5
8 かわす
36 ほっぺすりすり※ 10
※このポケモンが気絶したら、バトル相手を『マヒ』状態にする。
※このポケモンが気絶したら、バトル相手を『マヒ』状態にする。
8 かわす
44 びりびりちくちく※ 50
※次のターン、このワザを受けたポケモンの青ワザは『ミス』になる。(4拡張)
フシギダネ レベル5
24 どくのこな ★
バトル相手を『どく』状態にする。
20 タネばくだん 50
28 ねむりごな ★
バトル相手を『ねむり』状態にする。(4拡張)
24 ミス
バトル結果詳細
どくのこな★ かわす 0.04166666667 何もなし
どくのこな★ ほっぺすりすり10 0.09375 トゲデマルどく
どくのこな★ びりびりちくちく50 0.1145833333 トゲデマルどく
タネばくだん50 かわす 0.03472222222 何もなし
タネばくだん50 びりびりちくちく50 0.09548611111 何もなし
ねむりごな★ かわす 0.04861111111 何もなし
ねむりごな★ ほっぺすりすり10 0.109375 トゲデマルねむり
ねむりごな★ びりびりちくちく50 0.1336805556 トゲデマルねむり
ミス かわす 0.04166666667 何もなし
ミス ほっぺすりすり10 0.09375 フシギダネ気絶
ミス びりびりちくちく50 0.1145833333 フシギダネ気絶