追憶のトレイン!シトロンとホルビー!!

ヒャッコクシティを目指すシトロンたちは突然、ロケット団の仕掛けた
深い落とし穴にはまってしまいます。ロケット団の落とし穴、前回もチゴラス
捕えるために使っていましたが、まさかそんな懐かしいものを2週連続で使うとは。
ついでに今回の落とし穴は、内部の補強がちゃんとされていましたね。(笑)
(でもそこの部分はもろかったですが……。)

穴に落ちてシトロンたちがたどり着いたのは、廃鉱山のトロッコの線路らしき場所。
出口の方面へ歩きだしますが、ここでユリーカはかつて似たようなことがあったと
言い出します。そして語られる、シトロンとユリーカとホルビーの過去話……!
過去の話
で丸々1話を使うのはアニポケでは珍しいのではないでしょうか?

時系列は、シトロンとユリーカがシトロイドにミアレジムを追いだされた後、
そしてサトシと出会う前。ミアレジムを奪還する方法を探していたシトロンは、
ユリーカが自宅から持ってきていたリンゴをホルビーに盗られます。
ジムを乗っ取られていたことはリモーネパパには隠していたので、割と食事にも
困っているようですね。そもそもシトロンとユリーカは、普段は自宅ではなく
ジムにいるのかな? 少なくとも昼食を含めた昼間は自宅にはいなそうですよね。

ホルビーを追ってたどり着いた穴の底は、廃線になった地下鉄の跡地でした。
ミアレシティでは地下鉄が廃線になっていたとは……衝撃でしたね。
車両や駅などの設備的にだいぶ古そう。でも何故廃線に? ゴーゴーシャトルとかに
取って代わられたとはさすがに考えにくいですし……。

2人が歩いていった先には廃駅がありました。そこに放置してあった地下鉄の車両
(1両、とても古そうなデザイン)の中で、ホルビー、エネコ、エネコロロミネズミ
ヤブクロンジグザグマという街にいそうなポケモンたちが暮らしていました。
ホルビーがリンゴを盗った理由は、この仲間たちに与えるためだったのですね。

しかしここでこの車両を独り占めしようとするホルードがやってきて、
その圧倒的なパワーにホルビーは敗れてしまいます。
ここはひとまずシトロンのエイパムアームで助け、撤退します。
逃げた先は駅の待合室のような場所。そこでシトロンはホルビーの治療を
してあげます。治療する前シトロンは「でんきタイプ以外には詳しくない」という
不安そうな台詞を発します。この頃のシトロンは旅をしている今とは違い、完全なるでんきタイプ専門のトレーナー(ジムリーダー)だったのですよね。つまりここが
シトロンのでんきタイプ以外のポケモンとちゃんと触れ合う第一歩だったのですね。

そして、ホルビーホルードにリベンジしたいという意気込みを買って、シトロンと
ユリーカちゃんが劇形式で、体格差のある相手に勝つ方法をレクチャーします。
バトルの戦略への詳しさは、さすがジムリーダーですよね。ついでにここの
野生のポケモンたちは「シトロンはジムリーダー」という話を聞いて驚いていました。街のポケモンたちだけあってジムリーダーという存在も知っているのですね。

ついにホルードにリベンジマッチ!ホルビーは体が小さいなりに、
その身軽さと俊敏さを生かして戦い、ホルードに勝利しました。
無事に取り戻した住処……と思ったら、最初にシトロンとユリーカが落ちた穴に
工事現場に使う柵があったことからつながって、廃駅の解体工事が始まって
しまいました。しかしポケモンたちは住み慣れたこの車両から離れたくない……
そこでシトロンは自分の発明を使って電気を生みだし、古びた車両を動かします。
途中で岩に道を塞がれるトラブルも発生しますが、先ほどのホルードが自慢の
パワーを使ってどかしてくれました。さらにホルードと仲直り。
そしてみんなで力を合わせて進む地下鉄。流れるキラキラも素晴らしい!
ハイスピードな地下鉄の線路でのアクションって、バトルサブウェイとか
ケルディオ映画とかを思い出して余計好きですね……!!

最終的に車両基地の跡に到着。ここは開発の予定もなく、きのみもたくさんあり、
さらには慣れ親しんだ車両もある、彼らにとっては最高の住処ですね。
そしてお別れ……するのですが、ホルビーとシトロンはお互いに何か感じるものが
あった模様。しかしホルビーは仲間たちを守らなくてはという思いを優先します。
でも、エネコロロホルビーの本心を見抜き、さらには仲間になったホルード
「任せてくれよ!」というポーズ。私はここでまた泣きそうになりましたね……
ポケモンたちが仲間と作り出す空間というものは素晴らしいなって。

そしてホルビーはシトロンのもとに駆け寄り、シトロンにとってはでんきタイプ以外で
初めての仲間ができました。そしてこの後、サトシと出会うのでしょうね。


思い出を振り返るという形式、ポケモン同士で繰り広げられるストーリー、
そしてそれを応援するシトロンとユリーカ。素晴らしい話でした。