第19節 横浜F・マリノス VS サガン鳥栖

2021年6月23日水曜日、私は退勤後急いでニッパツ三ツ沢球技場に向かいました。

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メインスタンド裏のキッチンカーでさつまいもシェイクを買ってからスタンドに入ったら、試合開始から5分くらい経っていました。

この試合は優勝戦線に食らいつくための重要な上位対決であるだけでなく、2019年のマリノスのJ1優勝を支えた朴一圭選手の初の古巣対決であり、マリノスサポーター注目の1戦でした。かなり前の方の席が取れて良かったです。

 

前半はパギさんに数多くのシュートを阻まれて点が取れずに終わりました。
11分にスルーパスに抜け出したオナイウ阿道選手のシュートは1対1のパギさんに弾かれ、28分の小池選手のクロスに合わせた阿道選手のヘディングシュートはポストに当たり、なかなか点が入りません。

 

試合は後半へ。
48分、ペナルティーエリア付近にクロスが入り、これを岩田選手が落として阿道選手が強烈なミドルシュートを放ちますが、朴一圭選手にセービングされてしまいます。このパギさんのシュートストップのジャンプの軌道がとても美しく、すぐ近くで見ていて「うわぁ」と頭を抱えてしまいました。

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目の前で見ることができたパギさんのフリーキックのシーン。
悠々と写真撮ってたらパギさんのロングボールから鳥栖のチャンスに直結して焦りました。

マリノスの高丘選手(実質トレードだったのでこちらも古巣戦)もパギさんに負けてはいません。酒井宣福選手の至近距離のシュートをセービング、しかもキャッチしてピンチを凌ぎました。

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マルコス選手のコーナーキック

そして試合がついに動いたのは63分でした。仙頭選手(昨年夏までマリノス所属)からマルコス選手がボールを奪ってそこからドリブルで中央を突き進みそのまま左足でシュート。これが相手DFのリフレクションもあってゴールに吸い込まれていきました。マリノスが先制です。
ここまでマリノスのシュートをことごとく防いできた朴一圭選手を打ち破ったのは、最高の存在でありながらここまでPK以外では得点がなかったマルコス・ジュニオール選手。激アツでした。

 

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天野純選手のコーナーキック

 

79分、畠中選手の裏を狙ったロングボールに途中出場のレオセアラ選手が抜け出そうとしますが、PA外に飛び出してきた朴一圭選手に回収されてします。このボールをただ外に蹴り出すわけではないのがパギさんのすごいところで、そのままマリノスDFの裏を狙ってきました。これを2種登録の二田理央選手にシュートを撃たれますが、バックステップを踏みながらなんとかセービングの体勢を整えた高丘選手が防ぎます。高丘選手・朴選手の両GKの素晴らしさが光った一連のシーンでした。

そしてそして87分、マリノスの攻撃は一度は相手に奪われかけますが、高野選手が前線からプレスをかけて再度奪取。これをレオセアラ選手が受けて左に抜け出した和田拓也選手にパス。これを和田選手はなんと直接ゴールに蹴り込み、朴選手の逆をつく形で追加点を奪います。
これは試合後の和田選手のヒーローインタビュー、そしてハイライト映像やTwitterでの考察を見て気付いたことなのですが、和田選手はマリノスのセオリー通り速いクロスを上げようとしたのですが、試合終盤の疲れもあってミスキックとなり、それがゴールに吸い込まれていったようです。朴選手はおそらくマリノスのセオリーを知っているがゆえに直接シュートの線を捨ててクロス処理に1歩踏み出したのでしょうが、まさかのミスキックには対応できませんでした。

 

試合は2-0で終了。マリノスはリーグ戦3連勝とし、上位対決を制しました。そして、ポステコグルー監督退任後初勝利を収めました。

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試合終了後のマリノスの選手たち。
オナイウ阿道選手は45番のユニフォームを掲げていた私に気付いて手を振ってくれました。とても嬉しいです!!!!

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そしてマリノスの選手挨拶さらにはハイライト映像が流れ終わった後、満を持して朴一圭選手と仙頭啓矢選手が挨拶に訪れ、三ツ沢のスタンドを一周してくれました。

リフレクションとミスキックというパギさんでもどうしようもない2つのゴールで勝つというこの試合を結果は、パギさんを今のマリノスの最高火力で打ち破ってほしい、でもボコボコになるパギさんはちょっと見たくない、という私の複雑な気持ちを完璧に満たしてくれました。

上位対決・かつてのファミリーとの再会、私のスタジアム観戦の中でも10本の指に入る感動の試合だったと思います。