ドンナマイト大全 ~みんなが活躍する群像劇~ 前編
ドンナマイト大全 ~みんなが活躍する群像劇~
明日宮黎亜
トーナメントであるドンナマイトについて語ります。ドンナマイトも全4話に熱い戦いやライバル同士の良い関係など、素晴らしいものがたくさんつまっているので、それを私の予想と妄想を交えつつ、時系列順に紹介していきたいと思います。ちなみに私が書いたので当然、まずラングレー要素、次にカベルネ要素が本来の尺よりも多く書かれています。
BW第70話「ドンナマイト開幕!ズルッグVSヤナッキー!!」
2012年3月15日 脚本:大橋志吉 絵コンテ・演出:古賀一臣
ドンナマイトとは、基本的にはドンバトルと同じように、バトルクラブを運営するドン・ジョージによって開催されるバトルトーナメントです。しかしドンバトルと大きく違うのは、参加登録できるポケモンが1人1匹であるということとです。さらにこのドンナマイトは、ドン・ジョージが「肉弾戦のワンダーランド・ドンナマイト!」と称しているように、かくとうタイプの祭典でもあり、かくとうタイプのポケモンやかくとうタイプの技を得意とするトレーナー・ポケモンがたくさん出場しています。
4人に加えて、サトシと同じくジムを巡っているベル、サトシと何度もバトルをしているシューティー、デントをライバル視するCクラスソムリエールのカベルネ、アイリスをライバル視するドラゴンバスターのラングレー、というドンバトルで顔を合わせたメンバーが再び集結し、賑やかなバトルトーナメントが始まりました。
1回戦 『』内は実況のタケミツが言った紹介
第2試合 フローラVSデント
余談ですがこのフローラは、イッシュリーグヒガキ大会にも出場していて、ベスト16に入っています。
第3試合 アッキーVSサトシ
『燃え上がる闘志の持ち主』サトシはズルッグ。『リーゼントのように輝く技の持ち主』アッキーはヤナッキー。サブタイトルにもなっている、
‘ズルッグVSヤナッキー’です。
ローキック連打とギガインパクトで圧倒的攻勢のヤナッキーに対し、ズルッグは一度はとびひざげりを当てるも2度目を外してしまいダメージ、ピンチに陥った時にきあいだまを覚えて形勢逆転。(これも2度目は外れますが)最後はずつきでズルッグの勝利。
この次の第4試合で回を跨ぎます。
BW第71話
回を跨いだこのカードは、非常に長い尺で描かれていました。れいとうビーム・みずのはどう・シェルブレードで多彩に攻めるフタチマル、対するドリュウズはきあいだまでフタチマルのホタチを落とし、メタルクローでたたみかけます。しかしこれを耐えたフタチマルのリベンジが炸裂し、ドリュウズに大ダメージ。それでも耐えたドリュウズは、きあいだまでれいとうビームとのぶうつ刈り合いを制し、あなをほるからのドリルライナーが決まってドリュウズの勝利。
ドンバトルと同じく、サトシ・デント・アイリスのライバルが1か所に集結するという素晴らしさがあるドンナマイトの中でも特にこのカードはその良さが際立っていました。何故なら、デントを倒したいカベルネはこんなところでアイリスなんかには負けないと言ってデントを強く意識し、ラングレーはアイリスがこんなところで負けてもらっては困るという想いをアイリスにぶつけていく流れで、デントのライバルであるカベルネとアイリスがバトルする裏で必然的にアイリスのライバルであるラングレーとデントの会話が生まれていくからです。この2つのライバル関係を1人ずつ入れ替えた組み合わせは、それぞれのライバルが一堂に会するこのドンナマイトだから実現できたことですからね。さらに、ラングレーはアイリスの、カベルネはデントの目の前ではいつも素直になれなくても、この入れ替わった組み合わせの中では「自分をもっと見てほしい」や「本当は応援している」といった本当の気持ちが出せているのではないかと思います。
これで1日目の午前が終了しました。ライバルたちを交えた食事はとても賑やかで楽しいですね。デントだけでなくアイリスにもリベンジを誓うカベルネ、そのアイリス絡みの台詞に思い切り絡みに行くラングレー、ズルッグのきあいだまの不安定さを指摘するシューティー。それぞれのキャラがよく出ています。ズルッグの特訓シーンでは筋肉が大好きなベルも絡んできて、非常に楽しいお昼休みでした。
第5試合 バッキーVSチャッキー
第6試合 グレースVSラングレー
『豪華絢爛のポケモン絵巻、人呼んでビューティフルクラッシャー』
グレースがクリムガン。『威風堂々のドラゴンバスター』ラングレーは
キリキザン。アイアンヘッドが決まってキリキザンの勝利。サブタイトルにも書かれていた「クリムガンVSキリキザン」でしたが、割とすぐに決着が付きました。ドラゴンバスターのラングレーとしては、ドラゴンタイプにしっかりと勝てたのでいい試合だったのではないのかと思います。
第7試合 マサオミVSドモン
『ナゲキを操る嘆きの魔術師、黒帯一直線』マサオミはナゲキ。
『嵐を呼ぶ必殺必中の武闘派野郎』ドモンはコジョンド。
ばかぢから→ちきゅうなげ→
ともえなげでナゲキがコジョンドを
瞬殺。
第8試合 シューティーVSベル
ローブシンの多彩な攻撃で劣勢になるエンブオー、がんせきふうじで動きを封じられ、スタミナもつきて迫るストーンエッジ……というところで回を跨ぎます。
ドンナマイト大全の前編です。今回は1話目・2話目と3話目・4話目で分けることに
しました。作中の進度で言うと、1回戦があと少しで終わるところですね。
ドンナマイトでは実況のタケミツさんが1人1人を紹介しているのですが、
それがかっこよくて大好きなので、ここでまとめてみました。
あと、バッキーVSチャッキーを「姉弟対決」と称していますが、ここはたぶんバッキーが上だろうという私の予想を元にしています。(字幕があればわかるのかな?)
そしてドンバトルもドンナマイトもハーモニーカットがめちゃくちゃかっこいいのです!