J2第39節 SC相模原 VS ファジアーノ岡山 ~芝生席の可能性~
2021年11月14日日曜日、私はJR相模線の原当麻駅から歩き、神奈川県立相模原公園にある相模原ギオンスタジアムに向かいました。
人生初の相模原ギオンスタジアムです。公園もスタジアムもかなり綺麗に整備されている印象でした。
メインスタンド側のエントランス。
マラソンゲートの上の橋はお洒落なアーチ橋がデザインされていました。
そして兵藤慎剛選手。この元マリノスの3人の選手はこの試合、誰もベンチ入りしていなくて残念でした。
バックスタンドからピッチを望みます。
そしてこれが私の座ったホームゴール裏の芝生席です。
この日食べたスタグルその1の厚木ホルモン丼です。
大型ビジョン。
この日食べたスタグルその2。ハーフタイムに買ったクレープです。
クレープ屋さんに並んでいる途中に後半が始まってしまい、相模原の2点目は見逃してしまいました。
試合は2-3で岡山の勝利でした。
最後に、ここギオンスタジアム相模原の芝生席に座ってみた感想を書き連ねます。
芝生席の中心部は、他のクラブのゴール裏のコアサポーターたちが応援している箇所と何ら変わらない雰囲気でした。
しかし私の座った芝生席のバックスタンド寄りのエリアは、他のスタジアムのスタンドではあまり見られない、とても興味深い光景が広がっていました。
そこにいたのは主に子ども連れの家族で、芝生に家族でレジャーシートを広げている光景はサッカー観戦というよりはピクニックでした。
そこで子どもたちは、試合そっちのけで芝生席を元気に駆け回り遊んでいるのです。もちろん親御さんも試合よりも子どもから目を離さないことに注力しているようでした。そんな家族連れが1組だけでなく多数いる光景が印象的でしたね。
そんな光景に私は、サッカー観戦の新たな形と可能性を見出すことができました。
サッカー観戦に来たからといって、必ずしも全員がサッカーの試合に注視してなくてはいけないわけではないのです。
応援の太鼓のリズム、美味しいスタグル、綺麗なピッチと走り回る選手たち、そんなスタジアムの雰囲気をバックに親子で楽しむレジャー。それもサッカー観戦の1つのあり方なのだと強く感じました。
その上ここ相模原ギオンスタジアムのような芝生席は、普通のスタンドとは違い、子どもたちが比較的安全に駆け回ったり遊んだりできるのが素晴らしいですね。
こんなサッカー観戦のあり方、は観客収容率の高いスタジアムはなかなかできないことです。ガラガラのスタジアムという現実は必ずしも悪いことではありません。ライト層・家族層に向けてなら、ぎっしりのスタジアムよりも商機を生み出しやすいからです。空いているスタジアムの方が気兼ねなく訪れられますからね。
加えて、Twitterで色々なサポーターが言っていてなるほどなと感じたことなのですが、スタジアムに来ている小学校低学年以下くらいの子どもたちは正直言ってあまり試合を集中して見ることができません。しかしそれでも、サポーターの応援に合わせて、平時なら歌ったり、今なら手拍子をしたりは結構しています。それはこの日の相模原の芝生席にいた子どもたちも同様で、試合には目もくれずはしゃぎながらも、相模原のコアサポーターの叩く太鼓のリズムに合わせて手拍子をしていました。
さらにこの試合では、鬼滅の刃の炭治郎が描かれた応援ハリセンが配布されていて(炭治郎の市松模様のカラーがちょうど相模原の色で良い感じでした)、それを使って大きな手拍子をしている光景も多々見られたのが素晴らしかったですね。
そして今は手拍子だけしていた子たちが大きくなったとき、試合を見ながらチャントを歌うサポーターになってくれたら最高ですね。
以上、相模原ギオンスタジアムの芝生席で感じた、親子連れにぴったりのサッカー観戦の在り方について語りました。
こんな感じで、Jリーグが日々の生活に溶け込んでくれる未来に期待しましょう。