第28節 FC東京 VS 横浜F・マリノス
2020年10月24日土曜日、私は味の素スタジアムに向かいました。
2020シーズン唯一となったアウェイ観戦の記録をここに残しておきます。
アウェイでのFC東京線は、2020シーズン当初の予定では2月29日土曜日に第2節として開催予定だったのですが、新型コロナウィルスが感染拡大し始める疑いがあった頃で日程が一度白紙となり、ACL開催による前倒しも経てこの時期となりました。この10月24日は私の当初の予定では知り合いとの別の予定と重なってスタジアム観戦は諦めていたのですが、その別の予定がキャンセルされたので、試合前日あたりに滑り込みでチケットを入手し、現地参戦することにしたのでした。
なんやかんやで味の素スタジアムに来るのは5年連続です。2020シーズン唯一となってしまったこのアウェイ観戦ですが、連続記録が途切れなくてよかったです。
ちなみに去年は4-2、一昨年は5-2と、マリノスは2年連続でFC東京の大量得点を許して敗れています。
この日のスタメンGKは朴一圭選手。そしてベンチにはサガン鳥栖から完全移籍で加入したばかりの高丘陽平選手がいました。
また新しいGKのウォーミングアップが見られるということで、動画を撮影してYouTubeにアップロードしておきました。
そして試合に入ります。
前半、去年や一昨年と同様に圧倒的なFC東京ペースで試合が進みます。
フリーキックからの森重選手のヘディングシュートに始まり、田川選手のヘディングシュートを朴一圭選手が弾き出したシーン、そして26分にフリーになっていた三田選手のボレーシュートとの前半アディショナルタイムの阿部選手のシュートの2つはかなりの決定機でしたがどちらも枠を外れ、なんとかマリノスは無失点タイスコアで前半をやり過ごしました。
飲水タイムのマリノス。ベンチの選手が前に出て出場中の選手に水を渡すのが特徴ですよね。FC東京も控えGKの波多野豪選手が大きな声を出しながら水を渡しています。
そして試合は勝負の後半へ。
後半の出だしもFC東京に攻め込まれるマリノスでしたが54分、マルコス選手→エリキ選手と右から攻め込んでインサイドのジュニオール・サントス選手へ。これをゴールに流し込んでワンチャンスでマリノスが先制します。
ゴール後に喜ぶ選手たち。
そしてその2分後、再びジュニオール・サントス選手にボールが渡り、冷静にコントロールシュートを放って一気に2点差としました。
その後FC東京のアルトゥール・シルバ選手が松原健選手の顔に肘打ちをしてしまって退場処分、マリノスが人数でも優位に立ちます。
90+1分、交代出場のオナイウ阿道選手の相手DFの届かないギリギリを通したスルーパスに水沼宏太選手が抜け出し、水沼選手のクロスが相手DFに当たってゴールに吸い込まれ、オウンゴールで3点目とします。
最後はエリキ選手が長いドリブルから自分で得意な角度・位置に持ち込んで鋭くシュートを決め、4点目としました。
このゴール後、エリキ選手はGKの朴一圭選手の元に駆け寄って熱い抱擁を交わします。
試合はこれで終了。
前半の内容的には大量失点で負けてもおかしくない試合でしたが、相手のシュートが決まらなかった{決めさせなかった}ことが積み重なり、ワンチャンスをものにしてマリノスが状況をひっくり返し、最終的には4-0でマリノスが勝利しました。本当にスコアが真逆でもおかしくない試合でした。決めるところを決められず負けて悔しい思いをする試合もありますが、逆の立場になることもあるのですね。
そして4点目の後にエリキ選手に抱擁された朴一圭選手は試合終了後には涙を流していました。試合終了後のTwitterではこの意味深な涙が気になって仕方ありませんでしたね。実際これが意味していたものは、パギさんのサガン鳥栖への期限付き移籍(シーズン終了後に完全移籍)で、パギさんにとってマリノスのラストゲームであり、涙を流していたのでした……。
去年は2つのシュートをキャッチできず最終的には大量4失点で敗北した朴一圭選手にとっての味の素スタジアム、それを解消の記憶に塗り替えて、マリノスでのラストゲームを収めてくれて、本当に良かったです。