時をかけるサトシ!ロトムの願い!! ~ファンタジックで楽しく感動的に~

突然の雨、サトシたちが雨宿りのために駆け込んだ怪しげな建物……
という、この間の怖い家回とよく似たスタートですね。(7月9日に放送された回です)


ゲームでは15番道路と16番道路の2つに跨っている荒れ果てホテル。
周辺で突然雨が降りだすってのはゲームでもありました。さらに15番道路の説明は
ミアレシティから あぶれた 若者が たむろしているため 問題に なっている」
で、まさに不良のたまり場って感じですね。イッシュの9番道路と似た感じかな?
(ゲームで実際にいるのはオカルトマニアやメルヘンしょうじょですが)
ここまでゲームと近いアニメの荒れ果てたホテルですが、
大きく違うのは今も一応営業しているということです。


ここに一晩泊まることになったサトシたち。
オーナーの写真がバトルフィールドで撮られたものと気付き、バトルしに行こうと
言うサトシのバトル好きっぷりはすごいですね~。

しかしバトルフィールドに行ってみたところ、そこでオーナーのマウントによって
執り行われていたのは自分のポケモンを賭けた賭けバトル。
男性が相棒のゴロンダを取られてしまうところを目の当たりにします。
これを見ていたサトシはたまらず止めに入るのですが、このときサトシが
見た目も中身も悪人らしさ満載のマウントに対して敬語なんですよね。
向こうは悪いことをしているとはいえ、初対面の年上と話し合いに行くわけなので
敬語を使っているのかな? サトシも大人になりましたね~。

そして無理矢理賭けバトルをさせられそうになりますが、
ロトムがゴミ箱から出てきてサトシたちを救ってくれます。
倉庫のような部屋に避難し、ロトムはテレビに潜り込んでサトシたちに自分の思いを
伝えました。テレビに潜り込むロトム、それはゲームでロトムが初登場した
シンオウ地方もりのようかんを思い出させますね。

ロトムが見せたのはこのホテルの過去の映像。本来のオーナーは、現在は
フロントマンをしているヨルトンでした。彼はホテルのオープン時にマウントに
ホテルの覇権を賭けてのバトルを挑まれますが、ワルビアルの剣幕(特性・いかく?)
に恐れをなしたロトムは逃げてしまい、不戦敗となってしまいます。
それにしても「ご自由に」という言葉に突っかかるマントルはタチが悪いですねw

ロトムは逃げてしまってから、後悔の念からずっとヨルトンの前に顔を出すことが
できていないようです。でも、マントルに立ち向かおうとしたサトシと出会って
この現状をを変えようと思ったのでしょうか。
エレベーターをタイムマシンに変えてサトシたちを過去に連れていきました。
タイムスリップ、鏡の国回のようなファンタジックな話になってきましたね。
「時をかけるサトシ」というサブタイトルから、サトシだけがタイムスリップする
のかと予想してましたが、他の3人もタイムスリップするのですね。


Bパート。過去に辿り着いたサトシたち。
そのときはちょうどヨルトンがマントルにバトルを挑まれていたところでした。
マントルが不戦勝を宣言したところでサトシは割って入り、
「バトルは始まっていないから不戦勝は成立しないはずです」と言います。
なるほど。途中で逃げたわけではないので不戦勝ではないと論理的に言える上に、
マントルは「ご自由に」という言葉の綾に突っかかってきて賭けバトルを
マッチングした立場なので、相手が細かいところから反論してきたとしても、
言うことを聞かなくては筋が通らないと考えたのかもしれません。

ロトムはサトシたちにけしかけられて、ヨルトンに謝ります。
そしてマントルに勝つために作戦を立てます……そしてバトル開始!
作戦は……コンセントを通じてバトルフィールドから出て、
ウォッシュロトムにフォルムチェンジすることでした。
ハイドロポンプで効果は抜群! (対戦でよく見るポケモンですね)
今度はフロストロトムにフォルムチェンジ!ふぶきも効果は抜群!!
最後はカットロトムリーフストームロトムの勝利です!!
試合中に何度もフォルムチェンジするのはちょっとずるいですが……これもさっき
言ったようにマントルの立場からすると反則だと言いにくいのかもしれません。

一件落着。10年後、すなわち今に戻ってきました。
ホールのドアには、マントルたち3人組がフロントマンとして立っていました。
職がなくて荒れていた彼らをヨルトンは雇ってあげたようです。
ヨルトンが賭けバトルの際にマントルに求めたものは、
普通ならば「二度とこのホテルに来るな」でいいはずなのに、
「二度と無茶なバトルはしかけるな」だったのは気になっていました。
それはヨルトンさんがマントルたちのことさえ思いやっていたからだったの
かもしれませんね。ヨルトンさんとても優しくて良い人ですね……!!


ゲストキャラたちと繰り広げられた、ファンタジーな部分と
ハチャメチャで楽しい部分と感動的な部分が織り交ぜられた良い回でしたね。
BGMに「勝利は目の前!」が使われていたのと、マントルの表情やキャラ性も
合わせて考えると、ちょっとベスウイっぽくて懐かしい気持ちになりました。