夏めく坂道 ~最後のBWの夏をぎゅっと抱きしめたい~
時の流れを感じつつ、ここで気が向いたので、去年の夏に身内で行った「BGM・主題歌総選挙」というものの“一言”コメントとして応募したやり過ぎ感溢れる私のコメントを紹介したいと思います。
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これまでのアニポケ主題歌のレーベルPIKACHU RECORDSの母体であるメディアファクトリーがKADOKAWAに買収されたため、アニポケの主題歌がSONYMUSIC系統のレーベルに移行しました。その体制になって初めてのOPがこの曲で、それはもう素晴らしい再スタートを切れたのではないかと思います。
アニメーションは、夏真っ盛りのデコロラ諸島を通りつつ、イッシュ地方からカントー地方へ向かっていくことが強く感じられるものでした。特にハナコやオーキド博士、ケンジが出てくるフィナーレで、「サトシがカントーへ帰る」ということが強く表わされています。サトシ・デント・アイリスのBW組が楽しそうにしているのも、その後の別れを考えるとうるうるきますね。
この曲のCDシングルには、カラオケバージョンがついているのですが、それを聞くことで更なるテイスティングができます。特に、サビの部分の伴奏はとてもさわやかな夏らしい盛り上げ方となっています。
そして、この曲の目玉である歌詞について語ります。基本的に、幼い子どもでも分かるように解釈するとこの曲は「想い出に残る夏の曲」なのですが、Bメロからサビに入っていくあたりでそれだけでは解説しきれないフレーズが散りばめられています。
この曲を通常の大人の視点で解釈すると、恋の歌であることがわかります。恋の歌。それはカップリング好きの我々にとって、妄想を大きく広げるためには十分すぎるものになりました。主にデンアイに繋げやすいですね。
ただ、私にとってはもっと壮大な意味を持ちました。サビの出だしの[抱きしめたい この夏をぎゅっと]。そしてシングルCDの背表紙にも書かれているフレーズ[そばにいるからね僕がずっと]。ここをはじめとする印象的なフレーズに対して私が感じたことは、「BW最後の夏への想い」です。
AGやDPと同じようにBWも4年間続くと思っていたのに、3年で終わってしまう。今年が最後の夏。XYへの楽しみを持ちつつ、「最後のBWの夏をぎゅっと抱きしめたい。できることならBWのそばにずっといたい。」そんな私の想いと大きく重なりました。『神速のゲノセクト ミュウツー覚醒』でもOPとして流れたCメロ部分には、[この季節が変わっても 君とはぐれぬように]というフレーズもあり、ここにも、「BWの時代が終わってもBWの事をずっと愛し続けていたい。」という、私の心からの想いと重なるものを感じました。
かっこよくて深いアニポケの主題歌。それは私の耳に入ると瞬く間に、私の心を奪っていったのでした。
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↓公開してます。(2023年4月25日追記)